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東日本大震災から12年 


3・11 東日本大震災から12年目。

コロナ禍で3年余り訪れるのを控えていたが、仏教的に十三回忌と言う節目もあり、2月末、そして今日3月11日合わせて東北を訪れた。

3年前と様々な景色が変わっていた。津波被害のあった沿岸部の多くは復旧がかなり進み、震災を知らない人、昔の街並みをしらない人にとっては「新しく整った場所…」と感じるような景色となっている気がする。後世のため、語り継ぐためと震災に関する碑や遺構も多くあるので、想像し少し思いを馳せれば震災の事実が如実に感じられることだろう。

ただ、福島県の原発被害地域を訪れると復旧復興が進んだとは決して感じられない。

12年過ぎて、当時の姿のまま手が付けられない場所もまだ多い。また12年も故郷を離れなければならなかった影響から多くの苦悩を生み出していると感じる。

何より原子力発電所の事故と影響は現在進行形で続き、間違いなくこれからも続いていく。処理水、廃棄物、そして廃炉と廃棄物処分。

10年20年…100年単位で考えても、原発事故処理が終わる事を私は想像できない。

私ができる事は、ただただ会い、一緒に考え続ける事。遠い街の話…と見過ごさない事。その地に行き、そこに暮らす人と出会い続ける事しか私にはきないけれど、それを生涯のライフワークにして行こうと考えながら、北海道へ帰ってきた。

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