第二次大戦から77年。
追悼式が各地で行われ、また戦争の悍ましさを忘れず、反省のなか、平和を願う集いが行われている。
10年ほど前に亡くなられたが、数年間のシベリア抑留を経て帰ってきた門徒さんの言葉を思いだす。
「抑留中は本当に生き地獄だった。何もかもが信じられなくなった…。ただ自分たちも命令と言う名のもとに同じようなことをしてきたと気づいた」
抑留中の悲惨な経験を聞かせて頂いた。また自身の悍ましい行いも反省の中でお話し下さった。晩年は経験した事を小中学生に伝え、戦争を絶対に繰り返してはならないと伝えていた。
「戦時教育され、分からなかった、仕方なかったと言う人もいるけど、それは違う。みんなわかっていたはずだ。戦争がおかしい事。うそをついてる事。まだ幼い子供も戦地に送られ、それを親が喜んで送らねばならないことを…。
ただ自分の身がかわいいからおかしいって言わなかっただけだ。
どんな理由があっても戦争はだめだ。始まったら終われない。人間が作り出す最低の地獄が始まるだけだ…」
お盆参りに伺うと必ず話して下さった戦争体験。「地獄が始まるだけ」と言う一言が耳に残っている。
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